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~ストリングス(弦楽器)、ギター、ベース、ドラム以外の楽器収録・演奏家手配もお気軽にお問い合わせください!~

メジャーのレコード会社で制作される作品のアレンジでは、ギターやベースはもちろんのこと、同じ弦楽器であるストリングスも生演奏で収録するのが定番です。(予算の少ない新人の作品など例外もありますが)

このコラムでは、ストリングスをはじめとする、打ち込みでは完全再現・表現しきれない生演奏を収録することで、どんな作品のクオリティアップが図れるのか?
そこにはどのくらいの費用がかかってくるのか?
費用はどのようにして算出されるのか?
などなど、普段音楽業界で語られることのない裏事情も踏まえてお伝えしていきます!

1.なぜプロの作品ではストリングスを生演奏で収録することにこだわるのか・・・?

それには2つの理由があります。

1つ目には、生演奏による弦楽器のニュアンスを打ち込みで再現するのは現代でも難しいということが挙げられます。

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ギターであれば6本の弦が順々に発音され、弦がそのコードごとに独特なうねりを起こし、さらには次のコードやポジションへ移り変わる際の間が生まれたり、フレットを移動する際のノイズが発生したりします。これらのニュアンスを完全に生演奏と同等に再現するのは、ソフトシンセ音源が劇的に進化した現代でも簡単なことではありません。

それに加えてストリングス(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)の場合はさらに複雑です。

なぜなら、ストリングスの場合フレット(音階を区切るネック指板上に設けられた音程の境界)を持たないため、例えばギターであればC(ド)とC#(ド#)の半音階の間には音程の変化はありませんが、ストリングスでは無限の音程の表現が生まれます。

こういった繊細な音程の演奏表現(例:ポルタメントと呼ぶ)や、弓が弦にかける重みや、弓の動きの動作の変化などを、打ち込みで完全再現するのは現代の技術でも不可能と言えるでしょう。

2つ目には、1.でお伝えしたように打ち込みでは表現できない楽器のリアルな特徴、味わいを生演奏で収録することで、SNS全盛時代に溢れかえる数ある音楽コンテンツの中で、圧倒的な説得力・響きの魅力の違いを作品に込められることが挙げられます。

どちらにしても、打ち込みと生演奏では大きな越えられない壁、違いがあります。

それはやはり、人間がライブな時空間の中で行う演奏の息づかいは、生演奏によるレコーディングでなければ収録できないということに尽きるのでしょう。

 

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2.打ち込みの音源と生演奏の音源の違いを聴き比べてみよう

以下の2種類の音源は1つ目が打ち込みのみで制作された音源。2つ目がストリングス、ギター、ベースを生演奏で収録した音源。(全然違う印象を受けるかもしれませんが、演奏している楽譜の内容は全く同じです)

1つ目の打ち込みの音源は、それなりに高価なシンセ音源を駆使して業界標準のクオリティで制作しています。それに比べて生演奏の魅力がどれほどの違いになるのかをぜひ感じてみてください。

【ぜひイヤホンやヘッドフォンなど高音質な試聴環境で聞き比べてみてください!】

 

1.すべて打ち込みよる音源。

 

2.ピアノ、ドラムは打ち込み。ストリングス、ギター、ベースは生演奏による収録。

 

いかがでしょうか?
中には「打ち込みの音源も十分リアルだなぁ」とおっしゃる方もいます。
(ありがとうございます。それなりに時間とお金かかってます…笑)

しかし、生演奏のバージョンの音源には
「目の前に人がいる音の存在感」
「人の息づかいと音楽の緩急との一体感」が感じ取れます。

それにどれほどの差があるのか・・・?

ここに明確な答えはありません。科学的にもまだ正確には分かっていません。
しかし、人は生演奏の響き、人の息吹に魅力を感じることだけは統計的にも間違いありません。
そして、その抽象的な差は作品の評価を大きく左右することも間違いありません。

例えば入り出しのイントロで、打ち込みでは表現しようのない美しい生演奏のストリングスの響きに包まれたあと、声と歌詞の世界観に引き込まれ、サビの盛り上がりとクライマックスの言葉のメッセージにノックアウトされ、余韻の中で包み込んでくるかのような、再び美しいストリングスのエンディングの響きに包み込まれて終わる。

一流アーティストの名曲の中で、こんな響きによる至極の感動体験をされたことあるのではないでしょうか?

だからこそ、一流の歌手、シンガーソングライターは曲や歌詞だけでなく、アレンジのサウンド、生のサウンドにも、とことんこだわり時間とお金を惜しみなくつぎ込むわけです。
それがリスナーの体験を大きく左右することを知っているからです。

 

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3.生演奏の収録ってどのくらいの費用がかかるの?

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ここまでを読んでくださった方の中には、「生のストリングス美しい!!」「打ち込みじゃなくてギター、ベースなどバンドサウンドの生演奏収録したい!!」と感じて下さった方もいるかもしれません。

そして同時にこうも感じているのではないでしょうか?
「すんごい費用がかかるんだろうなぁ…」

結論から先にお伝えすると、打ち込みで済ませるより当然ながら費用はかかります。
しかし、本来ならメジャーで何百万円もかけて行っている生演奏の収録を、破格でご提供しようと奮闘しているのが私どもBIGMADE MUSICです。

では「いくらでできるの?」と問われても、そこは作品次第で変わってきますので=要見積り=となります。

しかし、それで片づけては面白くないですので、どんなふうに見積もっていくかも解説しちゃいましょう。

=生演奏収録までの流れ=

ギター、ベースにしてもストリングス(弦楽器)にしても、曲がないことには収録できません。
さらに収録する際に演奏の土台となる音源(オケ)も必要になります。
つまり、収録前にアレンジが完了している必要があります。(ギターやベースはアドリブを要求する場合、作曲者立会いのもとで現場で演奏内容を考えるケースもあります)

次に、演奏者が演奏する時に読む「楽譜」が必要になります。
楽譜には大きく分けて3種類あり、1つ目はすべてのパートの楽譜が収録された「スコア(総譜)」です。

2つ目はスコアから書き出された「パート譜」(ヴァイオリンのみなど)です。
ストリングスの収録をする際などは、アレンジャーやプロデューサーがスコアを見てチェックしながら、演奏者は収録ブースの中でパート譜を見ながら演奏することになります。

3つ目は、コードとリズム、主旋律のメロディー程度が書かれた「マスター譜」と呼ばれる楽譜です。
マスター譜をもとに、コード伴奏やリズムのキメ(全員で音にアクセントをつけたりブレイクする演出など)を組み立てて、細かな演出はリハーサルの中で短時間で固めます。
主に、ピアノ、ギター、ベース、ドラムなどバンドパートが収録する際に使用される楽譜です。

これらのように、生演奏の収録に入る前には使用する楽譜を事故の無いように丁寧にチェックして完成させておく必要があります。
もし楽譜の内容に不備があれば、現場での確認に膨大な時間を取られたり、収録中に楽譜のミスが発覚したりなど、レコーディング時間を大幅に食いつぶしてしまい、かえって予算が膨大に膨れ上がることになります。

BIGMADE MUSICでは、アレンジのデータから「スコア譜」「パート譜」「マスター譜」の各楽譜を作成する、「楽譜浄書」というサービスも提供しておりますので、レコーディングにおける楽譜の知識に自信がない方などもお気軽にご相談ください!

浄書の見積もり目安はパートの数、曲の長さ、演奏内容の複雑さなどによって考慮されます。
また、音源から耳で聴き取って楽譜を起こすのか?(耳コピ)、MIDIデータ(楽器の演奏内容を収録したデジタルデータ)を御支給いただいて、MIDIから楽譜へと浄書するのかによって費用はかなり変わってきます。
BIGMADE MUSICでは基本的な作業ボリュームでのご依頼で、スコア譜(2万円+消費税)、パート譜(各1万円+消費税)を目安に、作業ボリュームに応じてお見積りさせて頂きます。

 

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=いよいよ生演奏の収録!=

楽譜の準備が整ったらいよいよレコーディングです!

生演奏の収録にかかる費用の項目をざっと並べてみましょう。

レコーディングスタジオ代+エンジニア代

各演奏家へのギャランティ

(そのほか)
スコアを見ながらレコーディングディレクションを出すディレクター代(必要に応じて手配)

ここで費用が大きく変わってくる要因は、演奏する曲の演奏内容です。

歌の伴奏でとてもシンプルな簡単な演奏に終始したストリングスの収録であれば、演奏家も短時間で曲を読み取り短時間で収録を終えて帰れます。
しかし、例えば曲がとても難易度の高いクラシックやジャズなどの、楽器が主役のインストルメンタル(器楽曲)の場合、演奏家も事前にかなりの練習が要求され、レコーディング中もそれなりにNGによってやり直すことを想定しなければいけません。

結果として、演奏家に支払うギャランティを高く設定する、スタジオ使用時間を長めに押さえておくなどの配慮が必要になり、予算はそれなりに膨らむ傾向にあります。

これ以上の細かな詳しいお見積りは、収録する楽曲を想定して、演奏パートなどを確定しないことにお伝えしようがありませんが、BIGMADE MUSICでは、打ち込みのストリングスと生演奏のストリングスソロパートをレイヤー(重ねる)することによって、低予算でより迫力のある生演奏収録を実現するなど、予算とクオリティのバランスを最大限に考慮してご提案させて頂いております。

=例えば=

ストリングスカルテット(ヴァイオリン2人、ヴィオラ1人、チェロ1人)を合計4人手配して、全員で一度に同時収録する場合、大きな収録ブースを持つスタジオを、曲にもよりますが6時間程度押さえる必要があります。(概算費用総額税込み182,000円)

上記の内容を、小さな収録ブースを使用して各パートごとを別々に収録(演奏家が全員集まる必要がない)すれば、BIGMADE MUSICならではのサービスとして、税込み136,000円でご提供しています。

 

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